読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

鴻鵠安知鴎之志哉

学生野球と鴎を嗜んでおります。

キューバ選手で急場しのぎ

 

おそらく7311回言われるであろうダジャレ。

 

 

エル・サントス(Roel Santos)

年齢は29歳、身長175cm、体重78kg、左投げ左打ち、バッターボックスから一塁まで3.5秒以内で駆け抜ける俊足巧打の中堅手。今年のWBCキューバ代表の一番を担いスラップ打法*1で話題になっていたのは記憶に新しいですね。

 

 

今季の推定年俸は2225万円と報じられています。交流戦までに来日できるよう調整を重ねているようですが、二ヶ月遅れであることを考慮に入れても、この破格の値段で強豪ナショナルチームリードオフマンを獲得できたのなら儲けものでしょう。追加の補強費がでなかったであろうことは推して知るべし

 

 

打撃スタッツ

 2016年度は国内リーグの他、北米の独立リーグにも参加していたようです。

f:id:fram_tida:20170524031310p:plain

 

 首位打者が4割を超えてくる超打高投低のキューバリーグにおいて通算打率3割がどの程度の価値があるのか測りかねますが、キャリアハイである2014年の打率.356はリーグ7位と十傑*2に名を連ねるほど。

 

IsoDも決してスラッガータイプとは言い難い中で通算.095、キャリアハイの2014年には.143を記録しこちらも優秀であると言えるでしょう。

 

しかし気がかりなのは、打率が2014年を境にリーグ80位水準まで落ち込んでいる点と、環境が変わった独立リーグでのIsoDが悪化している点です。来日してすぐに馴染めるかどうかは首脳陣の力量次第といったところでしょうか。現在の一軍コーチ陣に任せるのは非常に不安です。

 

盗塁数では直近4年で5本の指に入り続けており、盗塁企図数も多く投手に揺さぶりをかけられる点も魅力ですが、近年のパ・リーグにおいて盗塁に慎重なマリーンズ・伊東政権で彼の脚が活かされることがあるのかどうかも気になるところです。

 

 守備面

守備指標に関しては守備率とレンジファクター程度しか見当たらないので、多くは語れませんが、センターとしての通算守備率は.968と決して高くない一方、レンジファクターは2.83と高水準。雑語りをするならば、良く言えば積極果敢、悪く言えば向こう見ずと言ったところでしょうか。

 

 


"ROEL SANTOS WBC CUBA."

 

守備率はお世辞にも高いとは言えないですが、動画のような自慢の脚力を活かした攻撃的な守備を球場で観られるなら多少のエラーも目を瞑れるってなもんです。きっとお通夜のようなベンチの雰囲気をガラッと変えてくれることでしょう。

 

急場しのぎ?

現状全てが補強ポイントであるマリーンズにとって、リードオフマンも例外なく必要なのですが、やはり大砲の存在があってこそ。伊東監督も「食い違いと言ったらおかしいけど、今絶対欲しい選手ではない」と一蹴しています。編成によるパフォーマンスの色合いが強い補強となったことは否めません。

 

またキューバからの補強となると、代表戦などの影響で年間を通しての戦力として計算しづらい上に、仮に結果を残したとしても政府が札束ビンタであっさり翻ってしまい契約延長が難しい点、金満球団でないかぎり短期的にも長期的にも悪手となる可能性が高いのも悩みの種。

 

それでも、生え抜きの一番打者タイプをことごとく潰してきたことが空前絶後の大不調に拍車をかけているのは紛れもない事実。現状穴しかない打線に突風をもたらし、きゅーばしのぎに留まらず、疾風のようなプレーで長く愛される選手になっていただきたいものですね。

 

 

*1:走り打ち。ソフトボール独特の打法

*2:この年の首位打者デスパイネで打率.406

ジャック以上、トモダチ未満

はてなブログ初の記事のタイトルがケータイ小説のようになってしまいました。

 

レッツゴーダフィー トモダチ

今日日、千葉ロッテマリーンズ界隈で「トモダチ」といえば、今季より加入した助っ人マット・ダフィーですね。オープン戦本塁打・打点の二部門で1位となったその人です。もっとも、シーズンが開幕し蓋を開けてみれば、「助っ人」と呼ぶにも「トモダチ」と呼ぶにもいささか物足りない成績となっているのが現状ですが…。

 

そんな彼が22日、23日のオリックス戦で5打数・3安打・1打点・2四球と攻守に渡り目覚ましい仕事っぷりを見せてくれました。

www.nikkansports.com

打席の内容も、22日はインハイの釣り球はカットで粘り、得意のアウトコースに誘いこむといった前15試合では想像もつかないほどの集中力と老獪さを見せ、23日はインコースを見事に捌いて長打。1打点は25イニング連続無得点のマリーンズに待望の得点をもたらしたものであり、四球のうち一つも球界屈指のクローザー平野の今季初となる与四球。

 

この活躍でまだ「トモダチ」とまでは言わないまでも「シリアイ」「カオミシリ」の称号ぐらいなら認めてあげてもよいのではないでしょうか。今後「シンユウ」にランクアップすることに期待です。

 

ジャックの再来?

www.nikkansports.com

一方、シーズン序盤にして、ダフィーと明暗が別れてしまったのはジミー・パラデス

 

スイッチヒッターデスパイネに代わる打線の起爆剤としてクリーンナップを任されるも4月21日付けで登録を抹消され、4月22日現在、三振率脅威の.426(54-23)*1と1億4000万円の高級扇風機となっています。

 

そんな彼の惨状を見て往年のマリーンズファンは「ジャックの再来だ」とささいていますが、奇しくもこのジャック・ドウティーもまた両打ちであり、打率.119、OPS.344と精彩を欠いたまま4月に二軍落ちし、夏前に戦力外通告を受けています。

 

そんな稀代のダメダメ助っ人にどこか近づきつつある彼ですが、外国人スイッチヒッターが初年度から日本で大成しづらいことも考えられます。

 

では過去、千葉ロッテマリーンズに在籍した助っ人と照らし合わせてみましょう。

1992~2003年度の助っ人初年度成績

f:id:fram_tida:20170423043925p:plain

2004~2017年度の助っ人初年度成績

f:id:fram_tida:20170423162943p:plain

 

赤枠がスイッチヒッターですが、バリー、ランビン共にジャックほど酷くはないにしても、大砲としての役割を果たせず、翌年の契約を勝ち取ることなく日本球界から去っています。オリオンズ時代もジミー・ロザリオスイッチヒッターとして入団していますが、調べたところ、こちらも打率.207・0本塁打・4打点・OPS.484と全く振るわず開幕一ヶ月で解雇されています。

 

数々の記録を打ち立て神話を築いてきたボーリックでさえも、キャンプからシーズン序盤にかけてはファームで慣らしていたぐらいですから、両打ちとして日本球界に順応していくのは生半可な覚悟では叶わないのかもしれませんね。

 

いずれにしても、20日のホークス戦のような覇気を感じないハーフスイングで空振り三振を喫しているようでは戦力として数えることは出来ないので、ファームでしっかり修正してきてほしいところです。

 

マリンでヒーローインタビューを受けるところまでどうにか巻き返して、千葉ロッテマリーンズ迷物「助っ人お立ち台寒いギャグ」制作担当の頭を捻らせてやってほしいものですね。

 

*1:1993年 近鉄・ブライアントの三振率が.410